「英語を話したい!」これが、英語を勉強する目的ではありませんか。
でも実際は、こんなことに悩んでいませんか。
口から英語がスラスラ出てこない。
文法や語彙を学んでいくことは、大事です。
それに加えて、英語を話すためは、口の筋肉を鍛える必要があります。
どのように筋トレすれば、口が鍛えられるのか。この記事で解説しています。
言語・コミュニケーションコーチ
Leco(れいこ)
- 教師10年目のオンライン英語講師。
- 海外(2カ国)・日本・オンラインで教えた経験有。
- 中高英語科教員免許・日本語教師養成課程修了の資格保持。
- 英語・日本語どちらの視点からも文法解説可能。
「話す」と筋肉の関係
まず、顔にはたくさんの筋肉があります。
私たちが話をしている時、唇を横に引いたり縦に開けたりしています。
口の中では、舌を歯茎につけたり、離したりして、言葉を音にして話します。
つまり「話す」という行為は、全て筋肉を使っています。
「話す」という行為は日常的です。
当たり前過ぎて意識しづらいですが、毎日の「話す」という行為で、私たちの口周りの筋肉は鍛えられいます。
言い換えると、私たちは毎日話しながら口の筋トレをしているのです。
ですが、英語を話すとなった途端、こんなことが起こりませんか。
頭の中で単語や文はできているのに、舌や口が思ったように動いてくれなくて、英語が話せない。
実は、日本語と英語では、話す時に使う唇や舌の動きは、100%同じでありません。
言語によって、使われる口周りの筋肉が少しずつ異なると言われています。
だから英語を話すためには、
英語を話すように、口周りの筋肉を鍛える必要があります。
その方法を次に解説します。
英語を話すための筋肉の鍛え方
筋トレは、毎日コツコツを続ける必要があります。
でもコツコツ続けることは難しい……。
長続きする筋トレには、
やる気が出る、話したいなと思う英文が必要です。
まずは、自分が使いたい英文を探そう!
やる気が出る、話したいなと思う英文は、実際の会話場面を想定すると見つかりやすいです。
会話の場面を想定するのが難しい方は、以下の質問に答えると、会話のアイデアが見つかりますよ。
Q. 英語を誰とどこで話したいですか?
Q. 今まで英語を話すことで苦労した場面とは?
Q. かっこいい、私も使ってみたいと思った映画や本のセリフとは?
場面が想定できたら、文を探しましょう。
声に出して読みたい文が決まったら、早速実践です。1週間、同じ英文を何度も口に出して読んでみましょう。
何度も読むっていうけど、何回くらい読むといいの?
目安は100回です!
Q. どうして100回も、同じ英文を読むの?
この100回という数字は、私の生徒さんたちが実践されて効果の出た数字です。
生徒さんによると、100回くらい同じ文を繰り返し言っていると口が慣れてくるということでした。
生徒さんの練習は、平均すると100回~120回です。
多い方では、成果が出るまで、250回くらい口に出して話した方もいました。
口が慣れてくる以外の効果もあります。
生徒さんに、1週間同じ英文を繰り返し言ってもらうと他にこんな効果がありました。
学んだ文法を復習できる。
1回の英語のレッスンで、文法を教わっても、なかなか覚えられません。レッスンで出てきた英文を何度も言うと、学んだ文法を覚えていきます。
例えば、レッスンで「3人称単数 he she, itには、動詞の語尾に-sがつく」とある生徒さんは、教わりました。
レッスン後、何度も英文を読みました。
するとこんなことを気づいたそうです。
3人称単数が主語の文は、動詞に-sをつけないといけないと聞いていたけど、面倒な気がしていた。
でも英文を読むと、どの3人称単数主語の文も、ちゃんと動詞の語尾に-sがついていた。
生徒さんは、この文法のルールが母語の日本語にないため、最初は納得いかないと感じたそうです。
ですが、英語の文を繰り返し読むことで、動詞の語尾に-sをつける大切さや必要性を実感したそうです。
自分の英作文をふりかえる機会を作る。
英文を繰り返し言っていると、「自分が英作文する時に、見落としているところに気づいた。」という生徒さんもいました。
下の文を1週間、何度も口に出して言っていると…
I will meet my son for lunch.
英作文する時は、主語(I)と所有格(my)を一致させてないな。
英文は、何度も繰り返して読むと、口の動きが滑らかになってきます。
まずは、100回を目指して、何度も声に出して言って見ましょう。
最後までお読みいただきどうもありがとうございました。
皆さんの英語学習が、実りあるものになりますように。