副詞は、苦手。副詞ってよくわからない。この記事を読もうと思っている方も、副詞に悩んできたのではないでしょうか。辞書の定義でさえ、副詞はよくわからないものと書いています。(下記参照)
副詞
『日本大百科全書(ニッポニカ)』
品詞の一つであるが、他の品詞との境界が不鮮明である。
副詞は不鮮明な言葉がある一方で、判別しやすいものもあります。この記事では、判別しやすいの副詞 4つについて、その意味と文中でどにに位置するかを解説します。
今回の記事の内容は、動画でもご覧いただけます。
副詞とは?
副詞とは、品詞の一つです。
品詞とは?
品詞
『三省堂国語辞典 第八版』
単語を文法上の性質によってわけたもの。
言葉は、意味と形から構成されています。意味とは、国語辞典で言葉を調べると書かれている定義のことです。形とは、言葉が文のどこに位置するか、一緒に使う組み合わせの言葉に関するルールを指します。
例を一つご紹介します。品詞のひとつ、動詞について形を考えてみましょう。
日本語では、動詞は、文の最後に来るというルールがあります。英語では、動詞は文の2番目に来ます。
このようなルールがそれぞれの品詞にあります。

副詞は、『デジタル大辞泉』では、以下のように定義されています。
副詞
品詞の一。自立語で活用がなく、主語にならない語のうちで、主として、それだけで下に来る用言を修飾するもの。事物の状態を表す状態副詞(「はるばる」「しばらく」「ゆっくり」など)、性質・状態の程度を表す程度副詞(「いささか」「いと」「たいそう」など)、叙述のしかたを修飾し、受ける語に一定の言い方を要求する陳述副詞(「あたかも」「決して」「もし」など)の3種に分類される。
『デジタル大辞泉』
定義によると、副詞とは、それだけで下に来る用言を修飾するものです。また副詞には、状態副詞、程度副詞、陳述副詞の3種類と書かれています。

え?!副詞って、ひとつじゃないの?
副詞とは…
1. 品詞のひとつ
2. 下に来る用言を修飾するもの
3. 状態副詞、程度副詞、陳述副詞の3種類がある。
副詞の3つの種類について見ていきましょう。
状態副詞=どんなふうに
状態副詞は、どんなふうにという意味です。動詞の前や後ろに加えて、動詞がどんなふうに行動したのかを説明します。
例えば、I walkedという文に、どんなふうに歩いたか言いたい時、「早く」という意味の”quickly”副詞を加えて、I walked quicklyもしくは、I quickly walkedといいます。


程度副詞=どれくらい
程度副詞は、どれくらいという意味です。形容詞の前に加えて、形容詞がどれくらい〇〇なのかを説明します。
例えば、He is handsome.という文で、「とてもかっこいい」とかっこいいの度合いを高めたい時、veryという副詞をhandsomeの前に足します。


陳述副詞=条件をつけた言い方
陳述副詞は、文をある視点から言いたいときに役立ちます。言いたい文の前に副詞を置きます。
例えば、He will comeという文を、自信がない感じで言いたい時、perhapsという副詞を文の前に置きます。
すると、Perhaps, he will come.という文になります。


頻度副詞=回数
国語辞典の副詞の定義にはありませんでしたが、もう一つわかりやすい副詞があります。それは、頻度副詞です。
頻度副詞は、回数を表すことができます。頻度副詞は、動詞の前に置きます。
I drink a coffeeという英文では、「コーヒーを飲むこと」はわかりますが、何回くらいの頻度で飲んでいるかはわかりません。頻度副詞、alwaysをI drink a coffeeの文に加えると、「いつも」という意味を加えることができます。


まとめ
副詞について、4つの種類にわけてみてきました。


英文の中で副詞を見かけたら、副詞とまとめてしまうのではなく、状態副詞, 程度副詞、陳述副詞、頻度副詞のどれなのかをしっかり見極めるようにしましょう。
4つの副詞を見分けるには、文の中での副詞の位置を確認しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんの英語学習がより実りのあるものになりますように。