I’m also a student. I also speak English.など、alsoは文のいろいろな場所に位置しています。そのため、文を書く時話す時、alsoをどこに入れればいいのかわからなくなることがあります。この記事では、どんなルールに従って、alsoは文中での位置を決めているのかについて、辞書の例文を用いながら解説しています。参考になさってください。
alsoの語源と意味
語源辞典によると、alsoは 「all 」と「 so」を足してできた言葉と書かれています。
also
in addition
‘also’ “Cambridge Dictionary”
意味は、‘in addition’ =〇〇に加える です。
alsoの品詞は、副詞。
alsoの品詞は、副詞です。副詞は、4つの種類に分類されます。状態副詞、程度副詞、陳述副詞、頻度副詞です。
alsoは、頻度副詞になります。頻度副詞は、回数を表すことができます。
alsoは、「…もまた」と訳されます。「また」は、同じような状況が少し間を置いて繰り返されるという意味です。「繰り返す」、言い換えると何回かあるという意味になり、回数を表します。
副詞に関してもっと知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

alsoは、接続詞でもある?
いくつかの辞書には、alsoは、接続詞とも記載されています。実は、副詞と接続詞の境目があいまいと言われています。
言語学者・日本語学者 石黒圭さんは、副詞と接続詞について以下のように紹介しています。
そもそも接続詞という品詞を認めない立場もあります。
石黒 圭著 第一章 接続詞とは何か、『文章は接続詞で決まる』
品詞というのは、一般に、一文のなかにおける意味的類型や文法的機能の違いによって、動詞・名詞・形容詞・連体詞などといった名称が付されています。接続詞のような、一文の枠をはみだして文と文を結ぶようなものは、本来想定されていないのです。一文の枠のなかで接続詞を考えると、接続詞は副詞として処理せざるをえません。
alsoも、副詞の意味が最初にあり、その後、接続詞的な使い方をされたと考えられます。
主要な英英辞典、”Cambridge Dictionary“, “Oxford Learner’s Dictionary“, では、alsoの品詞は、副詞のみです。接続詞はありません。
“Collins Dictionary“では、alsoのAmerican Englishの項目に接続詞(conjunction)が書かれています。
アメリカ英語とイギリス英語で、alsoの品詞に関する認識が異なるのかもしれません。
英和辞典, 『ジーニアス英和辞典第6版』『ウィスダム英和辞典 第4版』では、alsoの品詞は、副詞と接続詞があります。
英英辞典と英和辞典においても、alsoの品詞に関する考えが異なるように感じます。
この記事では、英英辞典の記述を基に、alsoを副詞としてご紹介します。
【副詞】alsoは、be動詞 の後に、位置する。
alsoを含む文の述語がbe動詞の場合、alsoは、be動詞の後に位置するというルールがあります。
Mary is thin, and she is also very tall.
also『ウィスダム英和辞典 第4版』アプリ物書堂
上の文では、be動詞のisの後ろに、alsoが位置しています。
alsoは、be動詞の後に位置する。
⚠️be動詞の省略に注意
文によっては、alsoの前にbe動詞が見当たらないことがあります。以下の文は、alsoの直前にbe動詞がありません。
Robin is a doctor, and also a novelist.
also『ジーニアス英和辞典 第6版』アプリ物書堂
同じ主語と述語が連続する場合、2つ目のものを省略することがあります。(全ての文で、省略されるわけではありません。)上の文では、主語は、Robin、述語は、isです。and は文と文をつないでいます。2つ目の文にも主語と述語が必要ですが、1文目と同じ主語と述語のため省略されています。
Robin is a doctor, and (Robin is) also a novelist.
英語は、どの文にも主語・述語が必要です。
ところが2つ目の文の主語・述語は、1つ目の文と同じです。
2回同じ言葉を繰り返すことを避ける意味で、( )の部分が省略されています。
【副詞】alsoは、一般動詞 の前に、位置する。
be動詞以外の動詞を一般動詞と言います。alsoは、一般動詞の前に位置します。
She’s fluent in French and German. She also speaks a little Italian.
also “Oxford Learner’s Dictionary”
上の文では、speaksの前に、alsoが位置しています。
⚠️一般動詞の省略に注意
文によっては、alsoの前に一般動詞が見当たらないことがあります。以下の文は、alsoの直後に一般動詞がありません。
We bought a new sofa and also a new table.
also『ウィスダム英和辞典 第4版』アプリ物書堂
同じ主語と述語が連続する場合、2つ目のものを省略することがあります。(全ての文で省略されるわけではありません。)上の文では、主語はwe、述語は、boughtです。and は文と文をつないでいます。2つ目の文にも主語と述語が必要ですが、1文目と同じ主語と述語のため省略されています。
We bought a new sofa and (We) also (bought) a new table.
どの文にも主語・述語が必要です。
ところが2つ目の文の主語・述語は、1つ目の文と同じです。
2回同じ言葉を繰り返すことを避ける意味で、( )の部分が省略されています。
【受動態】be+ 過去分詞 における alsoの位置
be動詞と一般動詞をセットにして使う受動態(受身形)では、be動詞と(一般動詞の)過去分詞の間にalsoは位置します。
My girlfriend is also called Helen.
also『ウィスダム英和辞典 第4版』アプリ物書堂
上の文では、be動詞 isと一般動詞 calledの間に、alsoが位置しています。
alsoは、be動詞の後に位置する。alsoは、一般動詞の前に位置する。2つのルールを適応すると、be動詞と(一般動詞の)過去分詞の間にalsoが位置することは、ベストポジションだとわかります。
まとめ
副詞 alsoは、be動詞か一般動詞によって、文中でのalsoの位置が変わります。
be 動詞:alsoは、be動詞の後に位置する
一般動詞:alsoは、一般動詞の前に位置する
文でどの動詞が使うかを考えると、alsoをどこに置くかがわかります。
この記事が、皆さんの英語学習の一助となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。