新年のあいさつは、日本語では「あけましておめでとうございます。」
英語にすると「Happy New Year」と習います。
確かに、言葉を置き換える訳はその通りです。
ですが、言葉は、訳だけではありません。
言葉が通じるには、「いつ言葉を使うか」というタイミングも重要です。
この記事では、Happy New Yearをいつからいつくらいまで使うのかと、その理由についてご紹介します。
言語・コミュニケーションコーチ
Leco(れいこ)
- 教師10年目のオンライン英語講師。
- 海外(2カ国)・日本・オンラインで教えた経験有。
- 中高英語科教員免許・日本語教師養成課程修了の資格保持。
- 英語・日本語どちらの視点からも文法解説可能。
‘Happy New Year’ は、年始に言う。
年が明けると、’Happy New Year!’と言って、新年を祝います。
年が明けてから、初めて会う、連絡を取る時、’Happy New Year!’ と言ってあいさつします。
Q. いつ頃まで、’Happy New Year!’を言うか?
「あけましておめでとうございます。」は、 「松の内(正月の松飾のある間)」までと、言われています。
一方、 Happy New Yearは、明確な期限を聞いたことがありません。
1月4日、年始初めてのヨガレッスンに行った時、クラスメイトの方から ‘Happy New Year!’と言われました。
ですが、1月も2週目に入ると、’Happy New Year!’を聞きません。
明確な期限はないようですが、周囲の方のあいさつを聞いていると、1月の1週目までと考えられます。
‘Happy New Year!’は、年末にも言う。
クリスマスが終わったころから、カナダ人は、’Happy New Year!’と言い始めます。
年末なのに’Happy New Year!’は、ヘンじゃないですか?
年末の’Happy New Year!’は、元々は、’Have a happy new year!’だったと考えれます。
人と別れる時、’Have a nice day!’ と言います。 相手の人の一日が良い日になるようにという意味です。
同じように、’Have a happy new year!’と言えば、「幸せな新年になりますように」という意味になります。
来年が良い年になるように願いを込めて年末に’Happy New Year!’と言います。
元々は、Have a happy new year!でしたが、Have a が省略され‘Happy New Year!’になったというわけです。
年始の’Happy New Year!’は、’It’s a happy new year.’から。
年末の’Happy New Year!’も最初の部分が省略されていると考えられます。
古い英語のあいさつに「good day.」という表現があります。 誰かに会った時、「今日はいい日ですね」と言って会話を始めるあいさつです。 「good day.」は正式には、「It’s a good day.」という文です。 It’s aが省略されてgood dayだけが残り、あいさつになったというわけです。
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👆私の住む町 カナダ エドモントンの年明けはこんな感じでした。
同じことが、’Happy New Year!’にも起こったと、私は考えています。 本来は、’It’s a Happy new year!’ という文で、「今年は、幸せな年だね!」という意味になります。
元々は、‘It’s a Happy new year!’ でしたが、It’s aが省略されて、‘Happy New Year!’になったというわけです。
年末も年始も ‘Happy New Year!’
年末の’Have a happy new year!’も年始の’It’s a Happy new year!’も最初の部分が省略されました。結果的に年末も年始もHappy new year!になったと、考えられます。 ですから、英語の’Happy new year!’年末も年始も使えるあいさつだということです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんの一年が実りある年になりますように。