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「話す」ための Xやインスタグラムを使った 「読む」インプット学習。

英語を勉強し始めたら、早く上手くなりたいと思います。早く英語が話せるようになるには、インプット学習が大切です。言語の専門家によると、十分なインプットがあって初めてアウトプット(=話す・書く)が行われると言われています。「でもインプット学習って具体的に何をしたらいいの?」と思う方もいらっしゃると思います。

この記事では、英語学習歴30年以上、教師歴10年の私が実際に実践して効果があった、インプット学習を紹介します。参考になさってくださいね。

この記事を書いている人

言語・コミュニケーションコーチ
Leco(れいこ)

  • 教師10年目のオンライン英語講師。
  • 海外(2カ国)・日本・オンラインで教えた経験有。
  • 中高英語科教員免許・日本語教師養成課程修了の資格保持。
  • 英語・日本語どちらの視点からも文法解説可能。
目次

インプット学習とは、英語を聞いたり読んだりすること。

インプット学習とは、英語を脳に吸収する勉強を指します。英語の話す・聞く・読む・書く=4つの技能の内、「聞く」・「読む」がインプット学習に該当します。

ネイティブスピーカーが話している英語を「聞く」。
ネイティブスピーカーが書いた英語を「読む」。

インプット学習が大切な理由

英語を勉強するには、インプットとアウトプットの学習があります。インプットは、「聞く」・「読む」学習です。アウトプットは「話す」・「読む」の学習です。

英語が上手くなりたいという時、多くの人が話したいと思います。「話す」=アウトプットの学習から始めます。ところが、思ったように話せない、言葉が出てこないと感じます。

思ったように話せない、言葉が出てこないのは、インプット学習が不足しているからです。

People illustrations by Storyset

子供の言語習得を考えてみましょう。

生まれたての子供は、言葉を話せません。ですが、成長と共に言葉を話し始めます。
勉強していないにも関わらず、急に言葉を話せるようになります。

生まれた時から子供の脳は、周りの大人が話す言語を聞いて情報収集をしています。
またこの言葉の順番で話すと、文になるという分析もしています。
24時間休むことなく働き続けます
情報収集が十分にできたなと感じたら、その言葉を脳の外へ出そうとします。
話す」という行為の始まりです。

子供の脳と同じことが、外国語学習でも起こります。
習得したい外国語を聞いたり、読んだりすることで、脳はその言語を情報として収集し分析します。
と同時に、大人の脳は「早く話したい」という欲求もあります。
外国語を聞いたり、読んだりする一方で、話すそうとする。
しかし、情報収集・分析が不十分なため、上手く話せないということが起こります。

話すためには、聞いたり読んだりして、脳に英語の情報を蓄積していく必要があります。

「聞く」と「読む」どちらがおすすめの学習?

英語を話すためには、まず聞いたり読んだりするインプットが大切とわかりました。
「聞く」と「読む」2つのインプット学習がありますが、私は、「読む」方が効果があると感じています。

読む」は、目の前に文字があり、それを目で追って理解していきます。文字は、ほとんどの場合ずっと残ります
今日わからなくても、明日また読む。「読む」は、何度もできます。「読む」には、時間の制限がありません。
落ち着いてじっくりと文字を眺めながら、文法を理解したり、語彙を調べたりできます。

「聞」は、音で文字を認識します。音は一瞬です。私たちの脳は、一瞬で聞いて意味を理解する必要があります。
動画やポッドキャストなどは、音を再生できますが、私たちの脳が、一瞬で音を意味に変えて理解しないかぎり、何度再生しても意味がありません。

インプット学習は、文字がずっと残る「読む」がおすすめ。
何度も同じ文に戻ってわかるまで、「読む」ことができます。

インプット学習の理想学習時間

インプット学習の理想学習時間は、起きている間ずっとです。

stident

起きている間ずっと英語を読んでも、覚えられないんじゃない?!

Leco

読んだ英語をすべて覚えたり、理解する必要はありません。

(私たちは意識できませんが)脳は、24時間止まることなく、目で見た情報を処理しています。
私たちが英語を読んだりしてわからないと思っても、脳はその経験を記憶としてとどめます。
後になって、何かのきっかけで、脳はその記憶を呼び戻してくれます。
その時、意識を持った私たちは初めて、「あれ?これってこの前も見た」という風になります。

脳が情報を吸収するスピードと、私たちが意識して学んでいると感じるスピードは、異なります。

効果が出ることを期待して、いろんなものを読んで英語をインプットしましょう。


Student

でもわからない英語をずっと読むのは苦痛です。

Leco

じゃあ、英語を読んでも楽しいと思える教材を選びましょう。

インプット学習の教材選び

一日の中でたくさん英語を読むことが大切とわかりながらも、やはりわからない英語をずっと読むのは苦痛です。

インプット学習を成功させるには、英語の内容と量の工夫が必要です。

内容は、趣味・好きなこと、興味のあること。

読む内容は、自分が興味があることや趣味・好きなことにしましょう。

趣味・興味あること内容
旅行次に行きたい国や都市に関する英語
ヨガヨガのポーズに関する英語
料理作ってみたい海外の料理のレシピを英語
仕事同じ分野の会社や職種で働く人の英語

興味があることや趣味・好きなことが思いつかないという人もいると思います。その場合は、自分の生活の中から内容を考えましょう。

生活の中で比重が多いもの内容
育児同じ年齢くらいの子供の遊びについて
同じ年齢くらいの子供を持つ親の英語
家事家事を時短で行う英語
家事が楽しくなるアイデアを紹介する英語

内容は、どんなものでもいいのですが、英語を読んだときに、内容に「へぇ~」と思うものにしましょう。

英語よりも、内容重視!自分が楽しめる、「へぇ~」と思える内容を選びましょう。


ここからは、私が実際に読んで効果があったものを紹介します。

Xのツイートの英語を読む

Xでは、通常のツイートは、140文字という上限があります。英語を読むのに慣れていない人にも読みやすい量です。

なんとなくSNSを見てしまう時に、英語も勉強してしまえるというメリットもあります。

英語学習におススメのアカウント

私が、実際に英語を読んでいたアカウントを紹介します。

NHK WORLD News

世界・日本のニュースを短い英語で読めます。
日ごろから日本語でニュースを見ていると、なんとなくあの話しているなとわかります。
辞書で調べなくてもわかる言葉が多く、英語が読めた気分になります。😊

‘Kochikame’と書かれているので、どんなニュースかすぐわかりますね。

💡短い英語にだんだん慣れてきたら、長い文章を読むことにもチャレンジできます。
 各ツイートにある画像をクリックします。
 ウェブサイトの記事が表示され、ニュースの記事全体を読むことができます。

ABC News

アメリカのテレビ局ABCのNewsに関するアカウント。
時事ニュースだけでなく、生活や文化に関する内容もあります。
他のニュースツイートよりも、英語が読みやすい印象がありました。

💡ツイートの返信も読もう!

返信が多いツイートは、返信を読むのもおすすめです。
ツイートに対して、どんな反応をしているか。
どんな意見を持っているかを知ることができます。

上で紹介したツイートについての返信を1つご紹介しておきます。

New York Times Travel

アメリカの新聞社 ニューヨークタイムズの 旅行に限定したアカウント。
旅行が好きなので、旅行に関する情報を読みたくてこのアカウントを選びました。

ニューヨークタイムズは、旅行の他にNew York Times ArtsNew York Times Booksもあります。
自分の興味のある分野の英語を学べます。

時事ニュースの更新頻度に比べると、文化的なツイートは更新頻度が少ないです。

BBC Breaking News

速報ニュースに限定したアカウント。
速報ニュースってどういう英語を使うんだろうという疑問を解決してくれました。

Neil Pasricha

いつもポジティブなカナダ人 ブロガー。
彼の英語からたくさんの元気や勇気をもらいました。
こんな風に話せたらいいなと思ったお手本の方です。

インスタグラム

Xに比べると、インスタグラムは文字数の制限がありません。投稿によっては、長い文章もあります。
理解を助けてくれるのは、写真や動画です。

インスタグラムは、まず写真や動画をじっくり見ます。写真や動画に英語を理解するヒントが隠れているからです。
写真や動画を見た後に英語を読むようにしましょう。

旅行したい国・街のアカウント

旅行したい国や街の観光局のアカウントをフォローします。
写真や動画で、どんな場所かよくわかります。行って見たい場所を見つけることもできます。

観光局のアカウントは、旅行の事前情報収集にもなります。
英語も学べて、一石二鳥です。

カナダ ロッキー山脈を旅したい人にお勧め travelalberta

私は、カナダのアルバータ州に住んでいますが、travel albertaのアカウントをフォローしています。
ロッキー山脈の美しい自然や動物たちの写真が多く、癒されます。
アルバータ州内を旅行する際の情報収集としても使っています。

Leco

ロッキー山脈は、まさにbreathtaking!
ぜひ一度お越しください。

エドモントンの街を知りたい人にお勧め exploreedmonton

旅行する先が、街の人もいますね。街の観光協会のアカウントをフォローするのもお勧めです。
紹介するのは、私が住んでいる町 エドモントンのアカウントです。

私にとっては旅行先ではありませんが、市内のイベント情報を知るために利用しています。

エドモントンの冬の寒さを伝える投稿をご紹介しておきます。👇

料理好きにお勧め:albertafoodtours

アルバータ州のおいしい食べ物を紹介するツアーのアカウント。
おいしい食べ物を紹介するだけでなく、時には作り方も紹介してくれます。

料理に関する語彙が増えるアカデミックです。

代表のKaren Andersonさん(写真の女性)は、アルバータ州のおいしいものを集めた料理本も出版されています。

コーチングの英語 susandavid_phd

心理学者、講演者、作家のSusan Davidさんのアカウント。
コーチングを勉強していて、彼女の本を読みました。
使われている英単語は、アカデミックで難しいものが多いです。
まずは写真の英語から学びました。

彼女のように専門的に話したいと、彼女の使う単語や表現を学んでいます。

Xとインスタグラムどちらが、英語学習におすすめ?

Xとインスタグラム。それぞれ英語学習におすすめのアカウントをご紹介しました。
どちらが英語学習におすすめかは扱っている内容、皆さんがどれくらい英語を読むのに慣れているかに寄ります。

  • Xの投稿から読み始めましょう。
  • インスタグラムでも文章が短いものを選びましょう。
  • インスタグラムの写真の中の文字だけ読みましょう。
  • わからない単語や表現が多い投稿は、避けましょう。
  • 疲れたと感じたら、すぐに読むのをやめましょう。
  • 読んでいて楽しい投稿を選びましょう。

最後に

言語の専門家によると、十分なインプットがあって初めてアウトプット(=話す・書く)が行われると言われています。

机に向かって勉強する、英語のレッスンを受けるのようにがっつりと勉強する時間だけでなく、ゆるくたくさん英語を吸収する時間を持ちましょう。
おススメは、Xやインスタグラムの投稿を英語で読むことです。
隙間時間に携帯電話で簡単に英語学習ができます。

その場でわからないことがあっても、心配しないでください。
私たちの脳は英語を情報収集し、分析し理解に努めようとしてくれています。

⚠️読んでいて疲れたり、やめたくなったら、無理をせずにやめましょう。

今日の記事を参考に、ゆるくたくさん英語を学習できるアカウントを探してみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんの英語学習が実りあるものになりますように。

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