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不安に関する表現: anxious, worried, uneasy

和英辞典で不安を引くと、対応する英単語として、anxious, worried, uneasyがよく出てきます。この3つの単語をどのように使い分けるのか。英和辞典の定義を基に、意味の違いについて解説します。

この記事を書いている人

言語・コミュニケーションコーチ
Leco(れいこ)

  • 教師10年目のオンライン英語講師。
  • 海外(2カ国)・日本・オンラインで教えた経験有。
  • 中高英語科教員免許・日本語教師養成課程修了の資格保持。
  • 英語・日本語どちらの視点からも文法解説可能。
目次

日本語の「不安」の意味

英単語を調べる前に、日本語の「不安」の意味を確認しておきましょう。

不安
不結果(最悪の事態)に対する恐れに支配されて、落ち着かない様子だ。

新明解国語辞典 第8版』 より引用

不安

安心できないこと。気がかりで落ち着かないこと。また、そのさま。心配。不安心。

日本国語大辞典』より引用

日本語の「不安」という言葉は、「安心」という言葉の前に、否定の意味を持つ「不」をつけることで、反対の意味の言葉となったと考えられます。
『日本国語大辞典』の定義にあるように、「安心できない」という基本の意味があります。
さらに、「安心できない」のだから、「落ち着かない」という状態も生まれてきます。

日本語の「不安」には「安心できない」「落ち着かない」という意味があります。

anxious

anxious
If you are anxious, you are nervous or worried about something.

anxious” ‘Collins Dictionary”

anxiousという言葉には、nervousもしくはworriedという気持ちが含まれています。
nervous, worriedという言葉についても見てみましょう。

nervous
If someone is nervous, they are frightened or worried about something that is happening or might happen, and show this in their behaviour.

nervous” ‘Collin’s Dictionary’

nervousは、何かか起こるのではないかと、恐れ(=frighten)たり心配したりすることという意味があります。

worried

thinking about unpleasant things that have happened or that might happen and therefore feeling unhappy and afraid

worried‘ “Oxford Learner’s Dictionary”

Oxford Learner’s Dictionary の定義によると、worried は、「既に起こった(have happened) または今後起こるかもしれない(might happen) 不快にさせる(unpleasant) ことについて考え、その結果、不満や恐れたりする気持ちになること」という意味があります。

anxiousという言葉には、恐れと心配する気持ちが共存しています。


The bus was late and Sue began to get anxious.

anxious” ‘Oxford Learner’s Dictionary’

上の例文では、バスが遅れたということが、Sueをanxiousにさせたと書かれています。
バスが遅れることで、その後の予定が狂ってしまうという恐れや心配があります。

She was watching the clock and becoming increasingly anxious.

anxious” ‘Oxford Learner’s Dictionary’

上の例文では、時計(clock)を見ることで、anxiousな気持ちが増した(incresingly)と書かれています。
時計を見ることで、何かを思い出して、恐れや心配につながったと考えられます。

worried

worried

thinking about unpleasant things that have happened or that might happen and therefore feeling unhappy and afraid

worried‘ “Oxford Learner’s Dictionary”

Oxford Learner’s Dictionary の定義によると、worried は、「既に起こった(have happened) または今後起こるかもしれない(might happen) 不快にさせる(unpleasant) ことについて考え、その結果、不満や恐れたりする気持ちになること」という意味があります。

worriedは、過去と未来の出来事どちらにも使えます


I got worried by the news on television.

ジーニアス英和辞典 第6版

上の文では、ニュースをテレビで見たという出来事があってから、不安になりました。
先に出来事があって、その出来事に影響されて不安になります。
つまり、過去の出来事→不安が生まれるということです。

I’m worried whether I can get along with my classmates.

ジーニアス英和辞典 第6版

この文は、未来に対する不安を表しています。
クラスメイトと仲良くなれるかというこれから起こる未来に対する不安を表しています。
まだ起こっていない未来の出来事に対しても worriedを使うことができます。

uneasy

不安
不結果(最悪の事態)に対する恐れに支配されて、落ち着かない様子だ。

‘新明解国語辞典 第8版’ より引用

不安の定義にある「落ち着かない様子」を表す英単語には、uneasyという言葉があります。

uneasy

feeling worried or unhappy about a particular situation, especially because you think that something bad or unpleasant may happen or because you are not sure that what you are doing is right

uneasy’ “Oxford Learner’s Dictionary”

uneasyには、「という意味があります。


She had an uneasy feeling that something terrible was going to happen.

uneasy‘ “Oxford Learner’s Dictionary”

この例文は、「特に何か悪い・不愉快な(unpleasant)なことが起こるかもしれない」不安を表しています。
何か悪いこと(something terrible)が起こるからもしれない(was going to happen)と未来のことを考えているからです。

She always felt uneasy with her body shape.

uneasy‘ “Oxford Learner’s Dictionary”

この例文は、彼女は自分の体形(body shape)について不満な気持ちがあると言っています。
この文から彼女のこんな状況を読み取ることができます。

ダイエットしているけれど思うように体が変化しない。
自分が選んだダイエット方法が正しいかどうかわからなくなって不安になっている。

uneasyには、「特に何か悪い・不愉快な(unpleasant)ことが起こるかもしれない、もしくは今やっていることが正しいかどうかよくわからないというある特定の状況(particular situation)について、心配や不満な気持ちがある。」

uneasyは、easyの反対語。

uneasyという言葉は、easyという言葉の前に、not という意味のunを加えることによってできた言葉です。

easyには元々こんな意味があります。

easy 
comfortable, relaxed and not worried

easy” ‘Oxford Learner’s Dictionary’

安楽(comfortable)で、リラックスした状態という意味です。
この言葉の反対がuneasyです。
安楽=落ち着いた気持ちは、落ち着かない状態になり、リラックスよりも緊張した状態になります。

uneasyという時に、落ち着かない状態や緊張感を思い出すといいでしょう。

まとめ

日本語の「不安」の対訳となる英単語3つを見てきました。
まとめてみると以下のようになります。

anxiousworrieduneasy
気持ち恐れと心配する気持ちが共存不満や恐れ心配や不満
対象・特になし・既に起こった不快なこと
・今後起こるかもしれない不快なこと
・特に何か悪い・不愉快なことが起こるかもしれない
・今やっていることが正しいかどうかよくわからない

気持ちや対象を考えて、3つの動詞を上手く使い分けましょう。

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