英語学習で一番に習う動詞と言えば、be動詞です。最初に出てくるからbe動詞は簡単と思いきや、意外と長い間be動詞に悩まされていませんか。be動詞は、文によって日本語訳が違ったり、形がam, are, isなどに変化したりと、他の動詞比べると複雑なように見えます。

be動詞の意味って言われても…?
複雑なように見えるbe動詞ですが、ポイントは、役割を理解することです。この記事では、be動詞の役割とbe動詞の現在形・過去形・未来形の変化、be動詞を使った英作文についてご紹介しています。
be動詞は、意味を持たない 機能語。
英語の品詞(名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞、冠詞など)は、言葉自体に意味がある内容語(content word )と、言葉自体に意味はないが文法上必要な機能語(function word)に分類されます。
内容語とは、eat=食べるのように、特定の意味を持っている言葉を指します。
機能語は、a, an, theのように、言葉の意味がほとんどない、けれども文を作るには必要な言葉です。
be動詞は、機能語に分類されます。
辞書でbe動詞を調べると、「…である」「…になる」などbe動詞の日本語訳が、書かれています。しかし、「…である」「…になる」だけでは、意味があまりよくわかりません。それはbe動詞が機能語だからです。
be動詞は、機能語である。
機能語とは、文を作る際に必要な言葉。
機能語には、ほとんど意味がない。
be動詞の役割:イコールの関係を築く
意味をほとんど持たないbe動詞は、文の中でイコールの関係を築くという役割を担っています。
一つ例を紹介しましょう。
She is cute.
She is cute.という文では、she (彼女)と、彼女の持つ特徴 cute(かわいい)を表しています。
be動詞は、she とcuteがイコールの関係であることを表します。


be動詞がイコールで表せる特徴
be動詞がイコールの関係で表せる特徴は2つあります。
be動詞が表せる特徴 ①名前・立場・性別などの基本情報
be動詞は、主語の基本情報を補います。基本情報には、名前、立場や役職、性別などがあります。


be動詞が表せる特徴 ②特徴・感情・様子
be動詞は、主語の特徴、感情、味や色などを表すこともできます。


be動詞の種類
be動詞は、辞書にはbeと記載されています。しかしながら、am, are, isなどもbe動詞と呼ばれています。なぜでしょうか。
be動詞は、主語によって形を変えるからです。以下の言葉が主語になると、be動詞も形を変わります。
形は変わりますが、まとめてbe動詞と呼びます。
be動詞の形は、主語によって変わる。
主語(単数) | be動詞の形(現在形) | 主語(複数) | be動詞の形(現在形) |
---|---|---|---|
I | am | we | are |
you | are | you | |
he | is | they | |
she | |||
it |
be動詞の省略形
be動詞は、省略されて表記されることがあります。
主語+be動詞 (単数) | 省略形 | 主語+be動詞 (複数) | 省略形 |
---|---|---|---|
I am | I’ m | we are | we’re |
you are | you’re | you are | you’re |
he is | he’s | they are | they’re |
she is | she’s | ||
it is | it’s |
過去形も主語によって変わる。
be動詞が主語によって形を変えるのは、現在形だけではありません。過去形でも、主語によって形を変えます。
主語(単数) | be動詞の形(過去形) | 主語(複数) | be動詞の形(過去形) |
---|---|---|---|
I | was | we | were |
you | were | you | |
he | was | they | |
she | |||
it |
過去形の省略形
主語+be動詞 (単数) | 省略形 | 主語+be動詞 (複数) | 省略形 |
---|---|---|---|
I was | – | we were | we’re |
you were | you’re | you were | you’re |
he was | he’s | they were | they’re |
she was | she’s | ||
it was | it’s |
be動詞の未来形
未来形はwillを使う場合は、どんな主語が来てもwill beになります。be going toの形を使う場合は、beの部分は、現在形を使います。
主語(単数) | be動詞の形(未来) | 主語(複数) | be動詞の形(現在形) |
---|---|---|---|
I | am going to | we | are going to |
you | are going to | you | |
he | is going to | they | |
she | |||
it |
Be動詞は、主語によって形が変わります。(現在形・過去形・未来形be going to)
be動詞を使って、英文を作るには?
be動詞を使って英文を作るには、ステップを紹介します。
伝えたい言葉は、文の一番大切なテーマになります。例えば、I’m happy.なら「I」が、一番伝えたいことです。
一番伝えたい言葉は、日本語で「〇〇は」や「〇〇が」に当たる部分です。
イコールになる言葉は、名前、立場や役職、性別または、外見or内面の特徴、感情、味や色から選びましょう。
次の表にヒントとなりそうな言葉をいくつか紹介しています。参考になさってください。
役職
- CEO / president
- owner
- vice-president
- manager
- supervisor
- leader
職業
- student
- office worker / staff
- teacher
- instructor
- artist
- lawyer
- police officer
- fire fighter
- paramedic
- doctor
- nurse
雇用形態
- full time worker
- part time worker
be動詞を、step1とstep2の間で出てきた言葉の間に置きます。


Step 3の英文では



主語は、sheで、今もかわいいから「現在形 is」を使おう!





be動詞を使って文が作れましたね!
辞書でbe動詞を調べるには?
辞書でbe動詞を調べるには、時制に関係なくbeを引きます。辞書によっては、am, are, is, was, wereを別々に掲載しているものもあります。しかしながら、基本的な情報を知りたい場合は、beを引きます。


最後に
be動詞について、役割と現在形・過去形・未来形の変化、be動詞を使った英作文見てきました。
be動詞は、文ごとに日本語訳が「~である」や「~になる」など複数あります。ですが、意味よりも役割を理解することがポイントです。役割を理解していると、訳語が少し違っても、意味やニュアンスをつかむことができます。
be動詞を見たら、常にイコールの関係を思い出して、意味やニュアンスをつかむようにしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんの英語学習が実りあるものになりますように。