英文法を勉強してくると出てくる、付加疑問文。日本語の「…ですよね?」の「ね」に当たる部分です。日本語では「ね」一文字で表現できますが、英語の方は動詞+主語の疑問文を付け加えます。この記事では、付加疑問文のつける場所、付加疑問文の作り方、使うタイミングをご紹介しています。参考になさってくださいね。
付加疑問文とは?
付加疑問文とは、文字通り付け加えられた疑問文という意味です。
どこに付け加えるかというと、文の最後です。
例①:You always wear glasses, don’t you?
例文①は、肯定文です。
肯定文の終わりに、コンマ(,) があり、don’t you?という疑問文が付け加えられています。
例②:You aren’t a student, are you?
例文②は、否定文です。
否定文の終わりに、コンマ(,) があり, are you?という疑問文が付け加えられています。
付加疑問文とは、肯定文・否定文の最後を コンマ(,)で区切って、コンマの後に付け加える 動詞+主語の疑問文のことです。
付加疑問文は、いつ使う?
付加疑問文は、文の内容がその通りだと確認したい時に使います。

例えば、初めて会った人が、どうも学生には見えないという確信があったとします。
「学生じゃないですよね?」と確認したい時、以下の付加疑問文を使います。
例②:You aren’t a student, are you?
ところで、この文は、どちらが話者の伝えたいことですか。
① You aren’t a student
② are you?
答えは、①です。
付加疑問文は、付け加えられている疑問文です。だから文の中で一番伝えたいことではありません。
一番伝えたいことは、付加疑問文の前にある文です。
付加疑問文の前にある文は、話し手が多分正しいと思っている内容です。
ただ、100%正しいかと言われると、自信がありません。
だから、付加疑問文を付け加えて、相手に正しいかどうかを確認するのです。
付加疑問文は、文の内容がその通りだと確認したい時に使います。
付加疑問文 作り方
付加疑問文を英作文する方法をご紹介します。
ここでは、付加疑問文のことは考えず、自分が多分正しいと思っていることを英文にしてみましょう。
文の作り方がわからないという方は以下の動画をご参照ください。
冒頭に出てきた文を、例に作文してみます。
例①:You always wear glasses
文ができたら、最後にコンマ(,)をつけます。
例①:You always wear glasses,
Step1で作った文の動詞と逆の形の動詞をコンマの後に持ってきます。
例①では、動詞はwearです。これは肯定形です。
肯定形の逆は、否定形です。
wearを否定形にすると、don’t wearです。
don’tだけを、コンマの後ろに持ってきます。
例①:You always wear glasses, don’t
一般動詞
動詞(肯定形) →付加疑問文 の動詞(否定形) | You like a coffee, don’t you? |
He likes a coffee, doesn’t he? | |
Your parents liked coffee, didn’t they? | |
動詞(否定形) →付加疑問文 の動詞(肯定形) | You don’t like a coffee, do you? |
He doesn’t like a coffee, does he? | |
Your parents didn’t like coffee, didn’t they? |
Be動詞
肯定形 →付加疑問文 の動詞(否定形) | You are a student, aren’t you? |
He is a student, isn’t he? | |
They are students, aren’t they? | |
否定形 →付加疑問文 の動詞(肯定形) | You aren’t a student, are you? |
He isn’t a student, is he? | |
They aren’t students, are they? |
例①:You always wears glasses, don’t you?
主語が、名詞や固有名詞の場合は、付加疑問文の主語を代名詞に変えます。
例:Canada is the second largest country in the world, isn’t it?
主語 Canadaは、付加疑問文では、itに変えます。
付加疑問文 のイントネーション
付加疑問文のイントネーションには、注意が必要です。
付加疑問文は、イントネーションを上げる・下げる2つのパターンがあります。
例①:You always wear glasses, don’t you?
文の内容の正しさに自信がなく相手に尋ねる気持ちの時は、上昇調になります。
(音声を聞いて確認してください。)
文の内容の正しさに自信があって相手に同意を求める気持ちの時は、下降調になります。
(音声を聞いて確認してください。)
以上、付加疑問文についての基本的な内容になります。
【おまけ】独り言にも 付加疑問文を使う。
この記事をここまで読んでくださった方は、あることが気になっていらっしゃるかもしれません。
それは、この記事で今まで出てきた付加疑問文で、主語がI=私の文が一つもなかったことです。
付加疑問文は、文の内容がその通りだと自分以外の人に確認したい時に使います。
そのため、主語がIの付加疑問文は、あまり聞くことがありません。
ところが、独り言で自分にその通りだと確かめたい時に、付加疑問文を使うことがあります。
(独り言ですから日常会話ではなかなか聞けないわけです。)
例えば、「私、間違ってないよね?」と独り言でつぶやくと以下の英文になります。
I made a big mistake, didn’t I?
独り言で使う付加疑問文は、アメリカ英語よりもイギリス英語の方が顕著だと、『Language Myths』という本に書かれていました。
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📍イギリス英語の付加疑問文と日本語の共通点について、私のポッドキャストでお話ししています。
まとめ
付加疑問文について、ご紹介した内容をまとめました。
付加疑問文の形
付加疑問文とは、肯定文・否定文の最後を コンマ(,)で区切って、コンマの後に付け加える 動詞+主語の疑問文のことです。
付加疑問文を使うタイミング
付加疑問文は、話し手が文の内容がその通りだと相手に確認したい時に使います。
付加疑問文は、イントネーション
文の内容の正しさに自信がなく相手に尋ねる気持ちの時は、上昇調になります。
文の内容の正しさに自信があって相手に同意を求める気持ちの時は、下降調になります。
以上最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの英語学習が実りあるものになりますように。